PHOTONEXT2023を終えて

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写真業界最大スケールのイベントPHOTONEXTにて

 

写真をプリントすることの意義を僕の活動キオクノキロクを通して登壇させていただきました。

 

途方もない数の方達が関わられて開催される大きな舞台で

 

僕なんかの拙い話を信じられないくらいのたくさんの人たちに聞いていただき

 

たくさんの嬉しい言葉、信じられないご縁もいただきました。

 

本当に本当にありがとうございます。

 

家じまいの撮影を文化にしたい

 

生きる糧になる写真をカタチあるもので残したい

 

人様の心をケアしたい、写真にはその力がある

 

壇上外でも色んな場所で色んな方に無我夢中でお伝えさせていただいていました。

 

他に見たいブースもあるだろうに、お渡しした配布ブックレットを真剣に見てくださり

 

足を止めて涙を浮かべて話をしてくださったり

 

自分の身の上話までしてくださったりしました。

  

今回のPHOTONEXTという貴重な機会で

 

嬉しいことがたくさんあってあーよかったの話で終わる話ならそれまでなのですが

 

残念ながら現実はそうではありませんでした。

 

お話させていただいた方の中には

 

「これパクっていいの?」と簡単に言われてしまうこともありました。

 

端的に言ってとても悔しいです。

 

パクられること自体にではなくて(むしろ家じまいを撮る人は増やしたい)

 

簡単に言ってしまわれるくらい、本当に伝えたいことが伝えられていないことにです。

 

家じまいの写真は喪失感のケアも目的としている性質上、ご家族の心の傷を大きくすることも十分に考えられます。

 

僕に冗談で言ってきただけなのかもしれませんが、そのカメラマンの方が冗談で家じまいの撮影をやり出したら

 

僕が伝えたことで写真で悲しむ人を増えるきっかけを作ってしまったかもしれない。

 

どうしてその場でこのことを伝えられなかったのかと思うと自分の至らなさが悔しくて悔しくてたまらない。

 

もちろん家じまいの撮影の文化を作りたい、そう思っているのだからこそ広まってほしいし

 

撮る人は増えてほしい。写真が心の支えになる場面を増やしたい。

 

大切なのは広がり方であって、増えればそれでいいってもんじゃない。

 

自分の中でこれは大きな学びであり反省だなあと思う次第です。

 

結局のところ家じまいを撮りたいと思ったらどうしたらいいの?別に専売特許じゃないでしょ?ってなると思います。

 

もちろんそうです、誰が撮ってもいいと思いますし

 

写真技術的に難しいことをしてる訳でもないです。

 

そもそも文化を作りたいのに独り占めするのもなんか違うと思ってます。

 

音楽で例えるなら楽曲はそのアーティストのものだけど

 

ロックというジャンルは誰のものでもないみたいな

 

だからこれはお願いです。

 

家じまいの写真を簡単に撮っていいとは思わないでください。

 

写真で傷つく人を増やしたくはありません。

 

プライベートどころではない人様の人生の大きな何かを撮影しています。

 

僕もいつも難しいなあどうしようかって家族様と話をしながらキオクノキロクを撮影しています。

 

僕自身、まだまだ完成なんてしてなくてむしろできないことの方が多いです。

 

そんな僕の話を

 

真剣に聞いてくださった方々

 

応援したいと言ってくださった方々

 

志を同じくする写真整理協会のみなさま

 

個展に来てくれたことがきっかけで

 

実際に撮った家じまいの写真でこんなにも喜んでもらえたと

 

わざわざ直接話をするためにイベントの最後まで残ってくださったカメラマンの方

 

自分もこれからこういった活動をしたいと言ってくださった沢山の方々

 

そんな人たちの力をお借りして家じまい撮影の文化をカタチにして

 

暮らしの中で写真が活躍する場面がもっと増えたら嬉しいなあ。

 

そんな風に思っています。

 

そして何よりもそんなご縁や気付き、貴重な経験をくださったPHOTONEXT様

 

本当に本当にありがとうございました!

 

撮影 権藤 篤哉氏

 

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