打ち合わせ

プライベート////

6月某日、レタッチ作業(撮った写真データの色味の修正とか加工のこと)でモニターとにらめっこしすぎてた時のことです。

 

 

レタッチ作業を簡単に説明するとですね

 

 

これを

 

 

 

こんな感じにしたり

 

 

これを長時間やりすぎると細かい色の識別とか分からなくなったりします。

 

 

早い話、目がバグってくるんですよ。

 

 

※イメージ

 

 

こうなった時、僕がいつもするのは外に出て一息つくこと。

 

 

いつものようにふらっと自然な緑で目を休めている時にふと思いました。

 

 

『もっと撮影が楽しくなるようなネタないかなー』

 

 

しかし、レタッチ作業で疲弊した頭にこれと言ったアイデアは出てきません。

 

 

仕方ない、発想がないなら検索だ。

 

 

おもむろにポケットからスマホを取り出してFBとかでネタを検索(←結局液晶で目を酷使してる

 

 

するとお会いしたことはないけど、共通の友達経由である梅野夏希さんの投稿が目に入ります。

 

 

 

 

ああ、ペイントフォトね。マタニティフォトとか流行ってんもんなー。

 

 

でも俺絵心ないしなー。ああ、そっか。別に俺が書かなくても職人さんに書いてもらえばいいんだ。

 

 

それにちょっと待って、ウェディングの前撮りで、そのご夫婦ならではのイメージをペイントで表現してもらえればオリジナル性高まんじゃね?

 

 

(´-`).。oO(あれをこうして、こんなことしてコラボできたらいい物出来るかもしれない・・・)

 

 

あ、このアイデアかたちにしたい!

 

 

そう思った次の瞬間にはさっきの投稿主の梅野さんにメッセージを打ってました(←さよなら目の休憩

 

 

程なくして返信があり、トントン拍子でお話する日時と場所が決まります。

 

 

初対面の日、待ち合わせ場所である某レストランに約束の時間より少し早く到着したので先に入店。

 

 

ウェイティングシートで待ちながら、どんな風にお話させてもらおっかなーとか考えてると次第に不安に襲われ始めます。

 

 

…よくよく考えてみれば面識もない方に突然メッセージ送ってお会いしたいですとか節操なさすぎじゃね?

 

 

…新手のナンパとか変なセールスだとか思われてるんじゃね?

 

 

…そういやFBで見る限りご結婚されてるっぽい

 

 

…すっごい強面の旦那様が一緒に来て『人の嫁になにちょっかい出しとんねん!』って展開になったらどうしよう

 

 

……

 

 

:(;゙゚’ω゚’):

 

 

 

『すいません、藤田さんですよね?お待たせしましたー!』

 

 

 

Σ(゚Д゚;≡;゚д゚)ひいいいい

 

 

 

『あ、どうも。梅野さんですね…藤田です。突然メッセージしまして、お忙しい中お時間取っていただいて申し訳ないです…ほんとすいません…』

 

 

平静を装いながらもそこそこに挙動不審だった自覚はありますw

 

 

店員さんに4人掛けのテーブルまで案内してもらい、対面で座る我々。

 

 

そして更に高まる緊張、何故なら。

 

 

すっげえ美人

 

 

緊張しながら喋ってたんで最初の方はちゃんと喋れたか全然自信がないんですけど、お互いの自己紹介で梅野さんは育爪クリエーター、地爪の健康管理を専門にされているフリーのネイリストであることが判明します。

 

 

話を進めていく内にお互いフリーランスという境遇。ネイルと写真、対象は違えど自分が突き進むと決めた道に対するものへの向き合い方。

 

 

その他プライベートなことでもびっくりするくらい共通点が多く、気が付いたらめっちゃ話し込んでました。

 

 

中でも一番大きかった共通点はお互いのテーマ性。

 

 

梅野さんは『ネイルで日常に彩りを』、僕は『写真で日常を特別なかたちに』。

 

 

当初の目的だったペイントの話も、話をしていく内にどんどんアイデアが広がっていき、いい意味で思ってもいなかった方向へ着地します。(内容についてはまだシークレットだよ!

 

 

そんな話の流れの中、梅野さんから発せられたある一言で僕は再び緊張モードに戻ります。

 

 

梅野さん『今私がつけてるネイル、ちょっと撮ってみていただけませんか?』

 

 

僕『お、おう…:(;゙゚’ω゚’):』

 

 

実は緊張しいの僕はこういうのにとても弱かったりします。

 

 

何故なら自分の中で『どんな状況でも一発で度肝を抜くような写真が撮れて当然なのが一流のプロ』っていう理想形があるからです。←自分で勝手にプレッシャー作って、自分の首絞めてる

 

 

えっと、ネイルの写真って確かこういうの多いよねとまず固定概念で撮影。

 

 

こんな感じ?

 

 

ネイル業界的に片手だけじゃだめなのかな?

 

 

待って、この子きれい

 

 

いや、親指のペアもかわいい気がする

 

 

いやいや、もっと広告みたいなのをイメージしてみようか。

 

 

こんなんとかどうだろう

 

 

いや、もっと表現の幅はあるはず…

 

 

どうすればネイルの良さが映える?

 

 

そもそもネイルの良さってなに?

 

 

そんなことを考えながら色々なアングルを狙っていましたが、途中で置いてけぼりにしてた梅野さんに正直に告白。

 

 

『すいません、僕ネイルの魅力ってよく分かってないんでイメージ沸かないっす』

 

 

人によって色々タイプはあるかもですが、撮る前にこの被写体をこう撮りたい!ってイメージを作ってからでないと、撮影はとても難易度が上がります、というか迷子になります。

 

 

要は

 

ネイルの魅力を表現したいって目的(イメージ)がある

でもネイルに対して無知すぎる故に目的が不完全(イメージがふわっとしてる

目的が不完全だから適した手段(アングルや技法)もふわっとしか浮かばなかった

 

 

料理で例えて言うなら、お菓子を作るのが目的だと分かっていても、それが洋菓子なのか和菓子なのかでそれに適した材料や調味料、調理方法が変わってきますよね。

 

 

ある意味ギブアップ宣言である。

 

 

がっかりされちゃうかなーっと恐る恐る梅野さんの方に顔向けます。

 

 

すると梅野さんはにっこりと素敵な笑顔で

 

『じゃあ私たちのテーマ、日常を入れてみましょうよ!』

 

 

ほんとだ!大事なこと抜けてた!

 

 

よっしゃ、なんとなくイメージ(妄想)できた!じゃあ撮り直し!

 

 

例えば彼女や奥さんとデートしてる時に、ふとした仕草で見えるネイルとかどうだろう。

 

 

もっと背景で日常感入れるべきだった(手をきれいに写すことにこだわりすぎてネイルの柄飛んじゃったし

 

 

 

光の加減むずかしなー

 

 

今ここ(レストラン)で使える小物他にないかな。

 

 

もっとストーリー性を入れたくなってきた

 

 

もっと色んな表現試したい!ってなりますが、よそ様のお店の中なので今日のところはこのへんで我慢。

 

 

そんなこんなであっという間に時間が過ぎた打ち合わせ、コラボの話も面白くなりそうな予感!

 

 

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