いい写真撮りてえなー
デジカメが普及してる昨今こう考える人は多いですね。
じゃあいい写真ってなあにって話なんですけど、そこらへん掘り下げていくとめんどくさいことになるので今回は割愛。
僕がカメラのカの字も知らなかった時に、『やべえ!俺カメラうまいんじゃね!?カメラ超楽しい!』って思ったきっかけは、なんといってもボカし。(異論は認める
撮りたいものにピントを当てて、背景をボカす。
これだけで単純に雰囲気がよくなりますし、自分が何を撮りたかったかが明確になります。
僕がいつも思ってるのは写真にはその瞬間その瞬間の主役がいて、その主役を引き立たせるためには脇役が必要。
ピントが合っているところが主役でボケているところが脇役、舞台と一緒ですね。
そんなわけで今回は『ボカしはカメラでどうやって使いこなすの?』のコーナー。
カメラでボケを調節するのは『F値』と呼ばれる機能。
レンズに書かれてるこれね
出たよF値…小難しい話は分かんないだよ…って思ったそこのあなた。
出来るだけ分かりやすく説明するから、もうちょっとお付き合いくださいな。
F値には数値がありまして、F2.8とかF5.6とかF22とか。
Fの後に続く数字が何を意味しているかと言うとボカしの度合いを意味しています。
数字が小さい→ボケる
数字が大きい→ボケない
要するにFの後に続く数字って、『どれくれい背景ボカしますのん?』っていうのを数値化してるだけなんです。
今は説明は簡単にこれだけ、もうちょい詳しい説明は後半で。
さてさて、デジカメにはボカし具合を自分で設定するモードがございまして。
お手持ちのデジカメにAVモードだとかAモードだとか、絞り優先モードだとかないでしょうか。
以前ブログで紹介したシャッタースピードを自分で決めるモードとは違い、今回はボカし具合を自分で決めて後はカメラが自動で合わせてくれるというモードです。
※以前のブログはこちら→シャッタースピードについて書いたブログ
このモードにするとですね
自分『僕これくらいボカした写真撮りたいねん!』って指示に対して
カメラ『オッケー、マイマスター!じゃあそのボケに合わせた調整にしとくね!』
って感じになるわけです。
それでは早速実践。
休日の昼下がり、あなたが近所を散歩してる時にええ感じの被写体を見つけたとします。
ウホッ,いい玉ねぎ
じゃあこれをもっとボカしを入れて撮りたいなあとか、この並んでる玉ねぎをもっとええ感じに表現したいぜ!って時は?
あれ?でもちょっと待って!?
さっきの写真めっちゃボカす設定にしてるのに全然ボケてないじゃない!
なによこのポンコツ!!踏んづけてやる!!
そうなんです、本題に行く前に一つ注意点がございます。
絞り優先モードでも背景が全然ボケないこともあるんですよ。
簡単に説明するとカメラから見て主役と背景の距離が近いといくらボケるモードにしてもボケません。
(正確にはカメラからピントがあってる部分の距離:カメラから背景の距離の比率が小さい状態)
離れて撮ってるしねー
逆に言えば撮りたいものと背景の距離が遠ければ遠い程、背景がよくボケます(←これスマホのカメラでも同じです。
というわけでアングル変更。
奥行きがあっていっぱい玉ねぎ採れてるよーって感じのアングルで、まずは一番ボケない状態のF22で撮ってみます。
ややボケてるね
これ設定上は全くボケない設定なんですが、アングル変えるだけでもボカすことはできます。
さて、ただでさえボケる状態なのに、そこからF値をいじるとどうなるでしょう。
これでF10
さらにボケましたね。でもまだです、まだまだこんなもんじゃありません。
今回使用したレンズはF2.8までいくので限界まで挑戦。
ボッケボケ
お分かりいただけましたでしょうか、こんな感じでよくボケるアングルとF値を使いこなすと自分好みのボカした写真が撮れますよってことが言いたかっただけなのに、長々と書いちゃいましたね。
なんせよく分かんないけどとにかくボカしで写真を楽しみたいって人は絞り優先モード、ISO感度はオートでオッケー!(ISO感度についてはまた書かしていただきますのでー!
余談
このブログ書くために実家の畑で撮影してたら下校中の男子小学生達に
『カメラマンやー!撮って撮ってー!!』
って感じで声かけられたんで
『おっ!いいねいいね!かっこいいよー!もっとかっこいいポーズいってみようかー!』
なんて一幕があったんですけど
下校中の小学生が撮影される事案が発生。
身長170cm位の30代男性、平日の日中にパーマ頭、黒ぶち眼鏡で一眼レフを使用。
とかなってたらどうしよう…:(;゙゚’ω゚’):
ここからは余力のある人向け
なんでボケのことを『絞り』っていうのかをご説明します。
以前ブログでも紹介してますが、カメラって光を集めて写真にする機械なんですよ。
そしてカメラのレンズには光を取り込む穴がありまして、その穴の絞り具合(穴を大きくするか小さくするか)でボケを調節しています。
ここで『なんで穴の大きさでボケが変わるの!?』って疑問が浮上するかと思います。
その疑問を解消するために、まずボケてる写真とボケてない写真の違いについてご説明。
ボケてる写真→ピントが一部にしか合ってない写真。
ボケてない写真→ピントが全体に合っている状態の写真。
ここまでいいでしょうか。
では次に水鉄砲の穴をイメージしてみてください。
水鉄砲って穴が小さければ小さい程、水は遠くまで届きますよね。
これカメラで言えば、レンズの穴を絞って(穴を小さくして)ピントが奥まで届く状態。
でも穴小さい、穴が小さいということは光を取り入れにくいわけだから暗い場所に弱い。
逆に水鉄砲の穴が大きければ大きい程、水は遠くには飛びません。
同じようにこれをカメラで言うと、ピントが奥まで届かない状態。でも穴大きい、光を取り入れる穴が大きいわけだから暗い場所に強い。
つまりF値が低いレンズであればあるほど、暗い場所でも明るい写真が撮れる、だから明るいレンズっていうんですよね。
(F値が低くなればなるほどお値段も張るので僕は家計が暗くなるレンズって勝手に命名してますがw)
暗い場所でも撮れる方がいいに決まってるじゃん!じゃあ常にF値は開放(数字一番低い状態)にしとけばいいや!
ってわけでもないんですよねー。
常にF値を開放状態で旅行写真撮ってたら背景ボカしすぎて、後で見たらどこ行ったか分かんないよ!ってことになったり、集合写真なんかだったら前列の人にしかピント合ってなくて、後ろの人ボケボケやん…なんてこともあるわけです。
以上、ボカしについて色々と書きましたが、最初は細かいこと気にせずええ感じにボカしの効いた写真撮っちゃってくださいな!